2013-08-24から1日間の記事一覧
1 精神主義一点論のシーンを切り取った出来の悪いプロパガンダ映画 これは、相当出来の悪いプロパガンダ映画に、木下惠介監督特有の暑苦しい「センチメンタル・ヒューマニズム」が強引に張り付くことで、「無限抱擁」の「慈母」の情愛のうちに収斂されてい…
1 提起された主題と、それに対する答えが出揃ってしまった時代の映画 本作は、殆ど批評の余地のない映画である。 物語の中で提起された主題と、それに対する答えが、全て登場人物たちによる台詞の中で出揃ってしまっていたからである。 昔の映画の常として…
1 訴求力を決定的に高めて成就した「内的清潔感」という推進力 本作を根柢において支えているもの ―― それは、ジュリー・アンドリュース演じる修道女マリアの人物造形が、眩いまでに放つ「清潔感」である。 「素直で、健全な若者育成映画」、「観ると心が洗…