2013-10-11から1日間の記事一覧
1 「骨のない手」の浮遊感覚を自浄させる、「異界のゾーン」での「モラトリアム期間」の物語 ―― その1 これは、良くも悪くも、「嘘だらけの外の世界」(世俗世界)の劣悪な環境に流され、浮遊していただけの思春期後期の時間の一部を切り取って、それを「…
1 「分りにくさ」と共存することの大切さ メキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バベル」(2006年製作)を観たとき、非常に遣り切れない思いに駆られた。 映画の中で強調される、独善的把握を梃子にして振りかぶった情感的視座…
1 「欠損感覚」を埋める、包括的で献身的な「愛情補償」 男は常に欠損感を抱えている。 この欠損感の大きさによって、男は「肯定的自己像」を結べない人生を繋いで生きている。 その欠損感のルーツがどこにあるか、映像は一貫して説明しないが、大抵、この…