2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人生はどんな状況でも意味がある

1 「言語を絶する感動に震える名著」と出会った衝撃が人生を変える 「私たち同じ人間が、同じ人間に対してこんなにも残酷になれるのか!」 その「非道さに、怒り、震え」た。 某ブロガー氏の文章の一部である。 「ある日、何かのきっかけで何気なく読み始め…

近親姦の性暴力の圧倒的破壊力 ―― 「状況限定性」に押し込まれた「絶対的弱者」

1 「世間」という名の、他人の視界を遮断し、出口が塞がれ、ロックされていた 名古屋地方裁判所岡崎支部での「無罪判決」。 当該裁判長が下した、信じ難い「無罪判決」が、ネット、メディアを通じて、今なお物議を醸している。 問題は、「名古屋地裁岡崎支…

「世界最大の民主主義国家」 ―― 遥かなるインド・その〈現在性〉

1 「国民のために身をささげる。旅はいま始まった」 インドや東南アジアで、雨季を意味する「モンスーン」(季節風)の気候下にあるエリアを 「モンスーンアジア」と呼ぶ。 湿潤な地域が広がる「モンスーンアジア」は、格好の水稲栽培地帯になっていて、多…

人生論的映画評論・続「ライフ・イズ・ビューティフル」ロベルト・ベニーニ <究極なる給仕の美学>より抜粋

1 「お伽の国」での軽快な映像の色調の、反転的変容 一人の陽気なユダヤ人給仕が恋をして、一人の姫を白馬に乗せて連れ去った。 映画の前半は、それ以外にない大人のお伽話だった。 お伽話だから映像の彩りは華やかであり、そこに時代の翳(かげ)りは殆ど…