2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

スポーツの風景 「スポーツ科学のエビデンスを根源的に失った『昭和の野球』の欺瞞性」より

1 極端な体育会系精神主義に収斂される「御意見番」張本勲 ―― 「壊れても当然」と言い放つ男の愚昧の極致 「確証バイアス」・「サンプリング バイアス」等々の複数の理由で、TBSの「サンデーモーニング」には、どうしても馴染(なじ)めないが、言論の自…

人生論的映画評論・続あの夏、いちばん静かな海。('91) 北野武 <「台詞なき世界」、「生命線としての音楽」、「死の普遍性」について>より

<「台詞なき世界」、「生命線としての音楽」、「死の普遍性」について> 1 「台詞なき世界」について この映画のキーワードは3つある。 「台詞なき世界」、「生命線としての音楽」、「死の普遍性」である。 まず、「台詞なき世界」について。 「障害者は…

「皇室草創」 ―― 両陛下が、今、思いの丈を込めて始動する

1 「人生脚本」を革命的に「再定義」した魂が打ち震えていた 有能な親から、有能な子供が生まれる。 必ずしも当たっているとは言えないが、教育熱心な分だけ、「オーバーケア」(過保護)の性向を否定できないが、子供の自立性を剝奪(はくだつ)する「過干…

心の風景「『覚悟の一撃』 ―― 人生論」より

突入するにも覚悟がいるが、突入しない人生の覚悟というのもある。覚悟なき者は、何をやってもやらなくても、既に決定的なところで負けている。その精神が必要であると括った者が、それを必要とするに足る時間の分だけ、自らを鼓舞し続けるために、「逃避拒…

「時間」の心理学

1 「内的時間」の懐の此処彼処に、「タスク」への問題意識を詰め込んでいく 「存在」とは何か。 「自由」とは何か。 「生きる」とは何か。 「人生」とは何か。 「人間」とは何か、等々。 唐突に聞かれても、軽々(けいけい)に答えられない人生の難問につい…