2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「スケアクロウ」 ―― 紛う方なく、完璧な映画だった。 この作品こそ、ニューシネマの最高到達点を示す記念碑的映画であると私は考えている。 ニューシネマの不必要なまでの濫作の中にあって、この映画だけが、“逸脱し、無軌道に走った者たちのその後の人生”…
1 「なぜ隠した」「俺が怖がってるとでも?」「怖がらせるなら、幾らでも方法はあるさ。ナイフを返せ」 裕福なアンジェイとその妻・クリスティーナは、日曜日にヨットで船出しようと、湖畔の桟橋へ自動車を走らせていた。 そこへ、ヒッチハイクの若者が前方…
1 「ワレ狂カ愚カ知ラズ、一路ツイニ奔騰スルノミ。」 昭和8年、満州への武力進出が問題となり日本は国際連盟を脱退し、国際的に孤立し、国内でも経済不況と農村恐慌が重なって国民の不満と怒りは頂点に達していた。 陸軍の若手将校たちが昭和維新の断行に…