2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の才能を見つけるという「能力」の難しさ

1 自分の才能を見つけるという「能力」の難しさ 人間は滑稽な生き物である。 社会的適応を果たす上で最低限必要な情報を手に入れ、その情報を駆使する相応の能力を持つことで、一定の「地位」と「収入」を得ることに成就したとき、その成就のインセンティブ…

「全世界に同情されながら滅亡するよりも、全世界を敵に回して戦ってでも生き残る」 ―― 「イスラエル」とは何か

1 「拷問訓練」を耐える者のみが知る、インテリジェンス機関の任務の苛酷さ 世界各国のインテリジェンス機関の中で、イスラエル諜報特務庁(モサド)の強靭さは、世界最強の諜報機関としての使命感に支えられている。 「私の部下たちがやっている仕事と比べ…

「察し」の心理学

認知心理学のフィールドで言えば、意識的思考の継続によって、心身の疲弊感が存分に伴う「熟考思考」(「システム2」)を回避し、自らの経験則をベースに直感的に判断するヒューリスティック的な思考パターン、即ち、「システム1」=「速い思考」に振れや…

韓国人は「神経症」・日本人は「心身症」 ―― その折り合いの悪さ

1 炙り出された視界不良の歴史的状況性 遂に、ここまできてしまった。 「徴用工問題」と「慰安婦財団解散」の問題である。 両国における激しい反対運動の澎湃(ほうはい)の中にあって、朝鮮半島情勢を懸念する米国の積極的な仲介があり、1965年の「日…