2016-05-24から1日間の記事一覧

その男、凶暴につき(‘89) 北野武 <「野生合理性」という感情システムを内蔵する男の「約束された収束点」>

1 血染めの赤に塗り潰された、重くて、救いようのない瞑闇の風景の中で 既成の映画文法の押し付けを拒絶し、好き放題に撮った映画の面白さ。 それが、この映画に凝縮されている。 北野作品群の中で、「娯楽」と割り切って作ったこの映画が、私は一番好きだ…