2017-03-16から1日間の記事一覧

キャロル(’15) トッド・ヘインズ <「家族主義の時代」の「差別前線」の包囲網を突き抜け、抑圧からの女性の解放を描いた傑作>

1 抑圧の縛りを穿ち、新しい人生に踏み込んでいく二人の女の葛藤と再構築の物語 消費文明が一つのピークを迎えて、健全な「家族主義」を謳歌する「フィフティーズ」(50年代)の時代の渦中にあって、二人は運命的な出会いをする。 キャロルとテレーズであ…