2010-09-15から1日間の記事一覧

蝶の舌('99) ホセ・ルイス・クエルダ  <穏やかさを剥ぎ取られた「風景の変色」>

映像が突然暗転する、この重苦しい一日の非日常的な流れが、翌日の家族の行動の文脈を決定づけたのである。幼いモンチョの自我も、この流れの中に翻弄されていったのだ。 そこに、石を投げる少年がいる。駆けていく少年がいる。 その眼差しの先に、自分を愛…