2010-09-19から1日間の記事一覧

おくりびと(‘08) 滝田洋二郎  <差別の前線での紆余曲折 ――  「家族の復元力」という最高到達点>

その自殺既遂者の遺体を前にして、大悟は今や、自立した納棺師の如く、心に充分の余裕を持って、「女性の化粧」を施していくのだ。 自立した納棺師が、チェリストの延長としての芸術家であるという誇るべき時間を、妻との縁を切ってまで拘った男が、堂々と、…