2010-09-21から1日間の記事一覧

欲望('66) ミケランジェロ・アントニオーニ <関係の不毛という地平にまで絶望的な稜線を伸ばしてきて>

本作への私の批評の主眼には、二つある。 その一つ。 本作においても描かれた、「現代人の絶望と孤独」という作り手の問題意識は、サスペンス性への彩りを添えた不条理劇という物語設定の中で、いよいよ深まるばかりの「愛の不毛」という主題が、ここでは「…