2010-10-18から1日間の記事一覧

太陽がいっぱい('60) ルネ・クレマン <「卑屈」という「負のエネルギー」を、マキシマムの状態までストックした自我の歪み>

冒頭の場面で、5年ぶりに会ったリプリーを、当人を嫌う友人のフレディに紹介するときに、「あいつは役に立つ」と語っていた。 このワンシーンは、恐らく、映像全体を貫流する重要な描写である。 フィリップにとって、リプリーの存在が、良くて「悪戯相手」…