2010-10-25から1日間の記事一覧

永遠と一日('98)  テオ・アンゲロプロス <「人生最後の日」―― 軟着点の喪失と千切れかかった魂の呻吟、或いは「自分という人間を見つめる、そのまなざし」>

病室を後にしたアレクサンドレを、少年が待っていた。 「お別れだよ」と少年。 「皆と発つのか、真夜中に。君は残ると思ったのに」 「あなたも発つんでしょ?独りぼっちになる」 「大丈夫。旅は大きい。幾つもの港、広い世界」 「さようなら」 老人に別れを…