2010-12-03から1日間の記事一覧

偏見という病理

偏見とは、過剰なる価値付与である。 一切の事象に境界を設け、そこに価値付与して生きるしか術がないのが、人間の性(さが)である。その人間が境界の内側に価値を与えることは、境界の外側に同質の価値を残さないためである。通常、この境界の内外の価値は…

靖国 YASUKUNI ('07) 李纓 <強引な映像の、強引な継ぎ接ぎによる、殆ど遣っ付け仕事の悲惨>

人の心は面白いものである。 自分の生活世界と無縁な辺りで、それが明瞭に日常性と切れた分だけ新鮮な情報的価値を持ち、且つ、そこに多分にアナクロ的な観劇的要素が含まれているのを感覚的に捕捉してしまうと、「よく分らないけど、面白かった」という気分…