2014-11-09から1日間の記事一覧

嘆きのピエタ(‘12) キム・ギドク <「贖罪」という観念を突きつけられ、「失ってはならない絶対的な何か」を失った男の宿命的帰結点>

1 「胎内回帰」を求める男の究極なる感情の体現 電動チェーンブロックを使って、車椅子に乗った障害者が自殺する。 これが、全く台詞のない冒頭のシーン。 このシーンが意味するものは、物語の後半に説明されるが、唐突なシーンの挿入で開かれる映画の持つ…