2016-02-09から1日間の記事一覧

第七の封印(‘56) イングマール・ベルイマン <虚無の地獄に喰い尽くされた者たちの、その終息点の風景の痛ましさ>

1 「ヨハネの黙示録」 ―― その冥闇の世界が開かれていく ベルイマン監督の映画は、いつ観ても素晴らしい。 経年劣化しないのだ。 常に、人間の普遍的テーマを問題意識のコアに据えて、それを的確に表現するアーティストとしての力量が、一頭地を抜いている…