2011-01-14から1日間の記事一覧

それが日暮れの道であっても

ここに一冊の本がある。 今から40年以上前の雑誌だ。「キネマ旬報 第392号 昭和40年6月上旬号」というレア物の雑誌を、私は在住する清瀬市内の図書館を経由して、都立多摩図書館から取り寄せてもらった。そこに、とても興味深い一文が載っているから…

霧の中の風景('88) テオ・アンゲロプロス <始めに混沌があった>

始めに混沌があった それから光がきた そして光と闇が分かれ 大地と海が分かれ 川と湖と山が表われた その後で 花や木が出てきた それに動物と鳥も・・・ 闇が支配する部屋の小さなベッドに身を埋めて、11歳の姉が5歳の弟に、この夜も「創世記」をコンパクト…