2012-10-27から1日間の記事一覧

映画史に残したい「名画」あれこれ  外国映画編(その5)

ゴッドファーザー(フランシス・フォード・コッポラ) 瀕死の重傷から生還した一人の男がいる。 影響力の相対的低下という、自らが置かれた厳しい状況がそうさせたのか、或いは、それ までの自分の生き方を、「愚か者」という風に相対化できるほどの年輪がそ…

映画史に残したい「名画」あれこれ  邦画編(その3)

女が階段を上る時(成瀬巳喜男) 成瀬巳喜男は、自立を目指して働く女性たちを、自らのフィルムに目立つほどに多く刻んだ映画作家だった。中でも、私にとって最も印象深いのは、「あらくれ」と、本作の「女が階段を上る時」である。共に、主演は高峰秀子。言…