2010-11-24から1日間の記事一覧

確信という快楽

分らなさと共存することは、ある意味でとても大切なことである。 自分は常にぼんやりとしか分っていない。それでも少しは、そのぼんやりとした部分を晴らしたい。別に、果てしなき進化の幻想に憑かれているわけではない。分らなさに居直りたくないだけであ…

僕の村は戦場だった('62)  アンドレイ・タルコフスキー <「非日常」の「現実」の風景と被膜一枚で隣接する、「回想」の柔和な風景の壊れやすさ>

この映画は、二つの風景によって成っている。 一つは「日常性」の風景であり、もう一つは「非日常」の風景である。 前者は「回想シーン」で、後者は「現実」の風景である。 そして、この二つの風景の人格主体である少年の「視線」は決定的に乖離しているのだ…