2013-06-16から1日間の記事一覧
1 「葛藤・内省描写」の不足によって失った生身の質感を有する人格像の厚み 映像総体には特段に破綻がなく、客観的には佳作と評価できるかも知れないが、私としては不満の残る作品となった。 何かが足りないのである。 その何かの不足のために、物語の訴求…
1 二人の少年の死に集約される物語 「ニュー ヨーク、パリ、ロンドンのような近代都市は、その富と極貧を裏に隠している。子どもたちは飢えて、学校からも見放され、非行に走りがちになる。改善しようと社会は努めるが、報われるのは限定的である。未来は現…
1 韓国人が持っている根源的な矛盾 「ストーリーには、統合失調症がより激しくなった韓国の状況が具体的に打ち出されています。どう受け止めるかは、観客にゆだねています」(「KOFIC 、Cine21出版:韓国映画監督シリーズ ポン・ジュノ監督イン…