2023-01-01から1年間の記事一覧
1 「俺は命懸けでアカを捕まえた。俺がいなきゃ、この国は北に侵略されてた」 “大韓ニュース 大統領の動静” 「チョン・ドゥファン大統領は、北朝鮮スパイの検挙者を労(ねぎら)いました。また“急激に左傾化した一部の分子が反体制は勢力とつながることで、…
1 「何も言わずに、皆、いなくなっていくからさ。置き去りにして忘れて行くからさ。勝手だわね」 裸で抱き合う男女。 「世界一周って何?遠洋の船?」 「マジェロ、トラック、ニューカレドニア、サンチャゴ、レシフェ、ケープタウン、ラスパルマス、カディ…
1 「毎日、君が戻るのを荒れ地で待っていた」「…私を信じて。私は必ず戻ってくるわ。何があろうと」 荒野を散策し、廃墟となった館に辿り着くエミリー・ブロンテ。 「荒れ果てた館。誰が住んだのか。どんな生涯か。何者かに導かれるように、私は書き始めた…
1 「違法行為になる。加担したら刑務所行きだ」「不公平よ。もしかしたら流産するかも」 1960年代のフランス。 寄宿舎生活をしている文学専攻の大学生アンヌは、寄宿生仲間のブリジットとエレーヌらとクラブへ踊りに行き、男性からよく声をかけられる。…
リトル フロリダ州マイアミ。 悪ガキたちに追いかけられ、廃墟のアパートに逃げ込んで来た黒人少年シャロン。 その様子を見ていた麻薬売人のフアンが廃墟を訪れ、隠れているシャロンを食事に誘う。 警戒して黙っているシャロンを自宅へ連れて行き、一緒に暮…
1 「息子がね。また迷子になってしまったんですよ」 自宅の団地でピアノ教室を開く葛西百合子(以下、百合子)が、シューマンのピアノ曲「子供の情景 7番 トロイメライ」を弾いている。 玄関の音がしたので立ち上がると、百合子が一輪の花を持ってキッチン…
【本作は、優れた構成力による衝撃的なドキュメンタリーの必見の作品です(筆者)】 1 「どうして彼らはあんなに怒ってるのか。僕が“聖域”を侵したからだ。“集金システム”の暴露だ」 「私の身に何かあった時は、このビデオを公表し、世界に伝えてほしい。彼…
1 「なんもないところに、何かがポツンてある感じがしっくり来てる」 千瑛と署名の入った椿を描いた水墨画を見入り、涙を流す大学生の青山霜介(そうすけ、以下霜介)。 神社での水墨画の展示会の設営のバイトに来ていた霜介は、西濱湖峰(にしはまこほう、…
1 「音楽をする理由がある」 シェイファー音楽院 秋学期 ジャズ・ドラマーとして有名なバディ・リッチに憧れる19歳のアンドリュー・ニーマン(以下、アンドリュー)は、最高峰のシェイファー学院の教室でドラムの練習をしていると、突然高名な指導者フレ…
1 「どうか僕に、家族な大事な時間を共有させてほしい。そうすれば、あなたたちの闘いを手伝える」 ニューヨーク 1971年 離婚した妻子に見放され、酒浸りで落ちぶれた生活を送る写真家、ユージン・スミス(以下、ジーン)。 かつて専属カメラマンをして…
1 「あなたは説明したがるけど、私は、ただ素直に感じたいの」 序章 「ユリヤは失望した。集中できない。成績はいいのに、次々と入る情報で気が散る。世界では解決できない問題が山積。不安な時は、猛勉強や“デジタル漬け”で紛らわそうとしていた。これは自…
1 「体の中に人間が欲しい…子供が欲しいの。心の支えに」 レニングラード 終戦直後の秋 「のっぽさん」と呼ばれるイーヤは、戦場で負傷して帰還し、軍病院の看護師をしている。 そのイーヤが今、PTSDの発作の耳鳴りで立ち尽くしている。 意識が現実に戻…
1 「目標までの時間、2分半。敵滑走路には“第5世代機”が待機。一騎打ちになれば、F-18の君らは死ぬ…だから最大の敵は“時間”だ」 「このプログラムはキャンセルだ。マッハ10の目標を達成できなかった」 「期限は2か月先だ。今日のテストはマッハ9…
1 「これはあくまで、ただのビザです。無事に逃げ切れる保証はありません。厳しい道のりとなるでしょう。ただ、諦めないでください」 一人の男が外務省を訪ね、「センポが我々に、その命をくれたのです」と言って、杉原千畝(「ちうね」と読みづらいので、…
1 「消えないものや、深い感情もあります。この絵は私に似ていません。あなた自身とも違う」 18世紀後半のフランス。 アトリエで生徒たちに絵画を教える女性画家・マリアンヌは、自分をモデルにデッサンを指導している。 「なぜ、その絵が?」 マリアンヌ…
1 「一人でも生き残れば、奴らの負け。今日も無事だった。明日もよ。生き延びて」 「ジョジョ・ベッツラー。10歳。本日より、ドイツ少年団に入隊し、特別週末キャンプに参加する。厳しい訓練だ。今日から…僕は男になる。僕のすべての力と強さを捧げます。…
1 「うぉー!これで赤ちゃんとスパイごっこができる!」 「のり君、知らん?」 放課後、友達に訪ね歩く小学生5年生の田中あみ子(以下、あみ子)。 見つからず家に帰ると、母が開いている書道教室を覗くと、そこにのり君がいた。 生徒の一人の坊主頭が、「…
1 「その時、思ったのです。これは何かの啓示で、私の行いは誤りであり、金かは返すべきなのだと」 イランの世界遺産・ペルセポリス遺跡があるシラーズの街。 元妻の兄・バーラムからの借金を返済できずに告発され、刑務所に服役しているラヒム。 2日間の…
1 「その時、思ったのです。これは何かの啓示で、私の行いは誤りであり、金かは返すべきなのだと」 イランの世界遺産・ペルセポリス遺跡があるシラーズの街。 元妻の兄・バーラムからの借金を返済できずに告発され、刑務所に服役しているラヒム。 2日間の…
1 「今回のクール、視聴率から何まで全部勝って、覇権を取ります!」 「どうしてアニメ業界なんですか?」 「誰かの力になる、そんなアニメを作るためです」 「国立大学を出て県庁で働いているでしょ?なんでわざわざ?」 「王子千晴(おうじちはる)。王子…
1 「これで、家族だな」「親分、宜しくお願いします」 1999年。 覚醒剤の売買をシノギとしてきたヤクザの父親の葬儀に、バイクで駆けつけた山本賢治(以下、山本)。 顔見知りのマル暴の大迫(おおさこ)に声をかけられた。 「お前は、父親みたいになん…
1 「お前に手を出す者は、俺が殺す。俺がお前を殴ったら自殺する」 少女アレクシアは、父親が運転する後部座席から運転席を蹴り続け、運転を妨害する。 更にシートベルトを外して立ち上がるアレクシアを制止しようと、父親が後ろを振り向いたところで車は大…
1 「この街に人生のすべてが詰まってる」 北アイルランドの首都ベルファストの、現代の美しい街並みのカラー映像から開かれる物語は、一転して、1969年8月15日のモノクロの世界へとタイムワープする。 夕食時の路地で、元気溌剌な少年バディが家に帰…
1 「私は、マモちゃんになりたいって思う…それが無理なら、マモちゃんのお母さんでも、お姉ちゃんでもいい。何なら従兄妹でもいいよ」 「山田さん、もし、もしだよ。まだ会社にいて、今から帰るところだったりしたら、何か買って届けてくれないかな。俺今日…
1 「伊能忠敬は日本の地図を完成させてない。だから、大河ドラマにはならないんだよ」 伊能忠敬(いのうただたか)の死から開かれる物語。 千葉県香取市の市役所の総務課主任の池本は、市の観光振興策を決める会議で、「大河ドラマ」で郷土の偉人・忠敬(た…